いよいよ夏本番。
早朝や夕方の涼しい時間帯を狙って走ったり、仲間とロングツーリングに出かけたりと、愛車に乗る機会も増えるのではないでしょうか。
一方で、夏場のツーリングではエンジンにとって厳しい環境になることもあります。
気温が高いなかでの長時間走行や渋滞、低速走行などが続けば、エンジンには大きな負担がかかります。
そんな夏のツーリングシーズンだからこそ、普段からエンジンオイルの状態をチェックし、必要に応じてエンジン内部のメンテナンスを行っておきたいところです。
そこで今回おすすめしたいのが、エンジン内部を洗浄するための「フラッシングゾイル」です。
エンジンオイル交換だけでは落としきれない汚れもある
ハーレーに限らず、エンジンで動く機械にとってエンジンオイルは欠かせない存在です。
エンジン内部の金属同士が接触する部分を潤滑し、摩擦や摩耗を抑えるなど、エンジンを正常に動かすための重要な役割を担っています。
しかし、エンジンオイルを使い続けていると、エンジン内部やオイルの通り道には少しずつ汚れが蓄積していきます。
カーボンやスス、スラッジなどが堆積すると、エンジンオイルを定期的に交換していても、すべての汚れを取り除くことは難しい場合があります。
特に長年乗り続けているハーレーや、オイル交換の間隔が空いてしまった車両では、エンジン内部の汚れが気になるところです。
もし愛車に、
・以前より燃費が悪くなった気がする
・エンジンのフィーリングが悪くなった
・パワーが落ちたように感じる
・アイドリングが安定しない
・エンジンのかかりが悪い
といった変化を感じているなら、オイル交換だけでなく「エンジン内部の洗浄」を検討してみてもいいかもしれません。
※これらの症状にはさまざまな原因があるため、フラッシングだけですべてが改善するとは限りません。異常を感じた場合は、各部の点検も行いましょう。
フラッシングとは
フラッシングを簡単に説明すると、「エンジン内部を洗浄する作業」のことです。
エンジン内部に発生する金属粉や汚れの多くは、エンジンオイルの定期的な交換によって排出されます。
しかし、長期間にわたって蓄積した汚れや固形化してこびりついたスラッジなど、通常のオイル交換だけでは取り除きにくい汚れもあります。
そこで、オイル交換のタイミングでフラッシングオイルを使用し、エンジン内部に残った余分な汚れを洗い流します。
いわば、エンジン内部の「オイル交換だけではできない掃除」を行うのがフラッシングです。
フラッシングゾイル(FLUSHING ZOIL)
今回使用するのがフラッシングゾイル(FLUSHING ZOIL)。
高度に精製されたナフテン系およびパラフィン系ベースオイルを組み合わせ、さらにスーパーゾイル成分などを配合。
エンジン内部の有効な成分を損なうことなく、パッキンやゴム類にも配慮しながら、余分な汚れを包み込んで排出することを目的としたフラッシングオイルです。
また、エンジン内部に残っても問題のない成分のみで構成されているため、フラッシング後に2度洗いをする必要がないのも特徴です。
一般的なフラッシングオイルに対して「エンジンへの影響が心配」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
フラッシングゾイルは、そうした従来のフラッシングに対する不安にも配慮して開発されたフラッシングオイルです。
[図A] 従来のフラッシングオイル
従来のフラッシングオイルの場合、スラッジだけでなく有効な成分も一緒に落とすことがありました。また、金属表面自体の変化はありません。
[図B] フラッシングゾイル(FLUSHING ZOIL)
フラッシングゾイルが余分なスラッジだけを包み込んで排出します。さらに、スーパーゾイル成分の働きで、金属表面をコーティング。再生し滑らかな状態につくりかえます。
実際にハーレーで使ってみました!
① オイル交換のタイミングで使用

フラッシングゾイルを使用するタイミングは、基本的にエンジンオイル交換時です。まずは現在入っているエンジンオイルを抜き取ります。
② 使用中のエンジンオイルをすべて抜く

オイルタンク内の使用済みエンジンオイルをしっかりと抜き取ります。通常のオイル交換と同じように、古いオイルをできるだけ排出しておきます。
③ フラッシングゾイルを注入

古いオイルを抜き取ったら、フラッシングゾイルをそれぞれの規定オイル量の2/3以上入れます。
フラッシングゾイルは粘度が低く、無色透明に近いサラサラとした液体です。
「これが本当にエンジン内部の洗浄に使えるの?」と思うほどシャバシャバしています。
このときの透明感を覚えておきましょう。
④ アイドリングまたは負荷の少ない走行
フラッシングゾイルを入れたら、5~15分程度アイドリングを行います。
または、エンジン回転数を上げないようにしながら、負荷の少ない走行を行います。
夏場に行う場合は、外気温やエンジンの状態にも十分注意し、必要以上に長時間のアイドリングを行わないようにしましょう。
⑤ フラッシングゾイルを抜き取る

作業が終わったら、フラッシングゾイルをすべて抜き取ります。
ここで注目です。
最初に入れたときは透明でサラサラだったフラッシングゾイルが、排出すると濁った色の液体に変化しています。
これだけ汚れが混ざっているということは、それだけエンジン内部の汚れを取り込んで排出したということ。
目で見て洗浄効果を実感できるポイントです。
⑥ オイルフィルターも新品に交換

6.フラッシングが終わったらオイルフィルターも新品に換えます。
フラッシングによって汚れを排出した後だからこそ、ここは忘れずに交換しておきたいポイントです。
⑦ 新しいエンジンオイルを入れて完了!

7.オイルフィルターの交換が完了したら、新しいエンジンオイルを規定量入れて作業終了です。
これでエンジン内部をリフレッシュして、夏のツーリングに備えることができます。
夏のハーレーツーリング前に愛車をリフレッシュ
ハーレーは、ただオイルを交換していればいいというわけではありません。
長年乗っている車両ほど、エンジン内部には少しずつ汚れが蓄積していきます。
特に夏は、暑い外気温のなかで長距離を走ったり、渋滞に巻き込まれたりする機会も増える季節。
だからこそ、夏のロングツーリングに出かける前に、オイル交換だけでなく愛車全体のコンディションをチェックしておきたいところです。
「最近ちょっとエンジンの調子が気になる」
「以前よりフィーリングが悪くなった気がする」
「長年乗っているので、一度エンジン内部をリフレッシュしたい」
そんなときは、次回のエンジンオイル交換に合わせて、フラッシングを検討してみてはいかがでしょうか。
フラッシングゾイルでエンジン内部をリフレッシュして、今年の夏も気持ちよくハーレーを走らせましょう!
※フラッシングを行う際は、車両のサービスマニュアルや製品の使用方法・注意事項を必ず確認してください。車種やエンジンの状態によっては適さない場合があります。
