ハーレーのエンジン始動時に「セルが回らない」「カチッという音だけする」「始動が不安定」といったスターターの不調を感じたことはありませんか?
こうした症状が出た場合、スターターソレノイドの接点不良や故障が原因になっているケースは少なくありません。
今回は、スターターソレノイド リペアキットを使用したオーバーホール方法を例に、ハーレーのスターターソレノイド修理についてご紹介します。ただし、モデルによって作業難易度は大きく異なります。ご自身で難しいと感じた場合は、無理をせず信頼できるショップへ依頼しましょう。
スターターソレノイドとは?【ハーレーの始動に欠かせない重要パーツ】
スターターソレノイドとは、簡単に言うとマグネットスイッチの役割を持つパーツです。
ハーレーのスタータースイッチを押すと...
1.スターターリレーを介して
2.ソレノイド内部のコイルに電流が流れ
3.電磁石となったコイルに引っ張られてプランジャーが動作
4.端子同士が接触し
5.バッテリーからの大電流がスターターモーターへ直接流れる
この流れによってスターターモーターが回転し、エンジンが始動します。
スターターソレノイド内部のプランジャーと端子には大電流が流れるため、摩耗や焼けは避けられません。そのため、ハーレーでは定期的な点検・メンテナンス、症状が出た際の早めの修理が重要になります。
作業前の基本|必ずバッテリーの-端子を外す
今回の作業では、バッテリーから直接電気が流れるスターター周りを扱います。
作業前には必ずバッテリーのマイナス(-)端子を取り外してください。
可能であれば、バッテリー自体を車両から外しておくと、より安全に作業が行えます。感電やショートといった事故を防ぐためにも、これは絶対に省略してはいけない工程です。
ハーレーはモデルによって作業難易度が大きく違う
作業しやすいモデル
・スポーツスターモデル
スターターソレノイドへのアクセスが良く、マフラーを外せば十分な作業スペースを確保できます。
・ツーリングモデル
比較的整備性が良く、ソレノイド作業もしやすい部類です。
作業が難しいモデル
・ソフテイルモデル
スターターの上にオイルタンクが配置されており、作業にはオイルタンクの脱着が必要になります。 工具や経験が必要なため、無理をせずショップ依頼がおすすめです。
スターターソレノイド内部を新品パーツへ交換
スターターソレノイドの蓋を外し、内部の「端子」と「プランジャー」を新品のリペアパーツに交換します。
プランジャー奥にはスプリングとボールが入っているため、分解時に落として紛失しないよう注意しましょう。
このプランジャーと端子の接触部分は、スターターを使うたびに摩耗していきます。摩耗が進行すると接点不良を起こし、「セルが回らない」「始動できない」といったスターターソレノイド故障の症状につながります。
組み付け時の重要ポイント
新品パーツを取り付ける際は、端子とプランジャーが「点」ではなく「面」でしっかり接触することが重要です。
「プランジャーを手で押し込んだ状態で、端子と面接触していることを確認しながらナットを締めて固定」
固定後、接触状態を再確認してから蓋を閉じ、取り外したパーツを元に戻して作業完了です。
ソレノイドはこちら
プランジャー、ガスケット、ハードウェアが入ったリペアキットです。ギアが飛び込まない時には交換が必要です。
動作不良なら、要交換です。4、5速用2種類御用意しました。
万が一のトラブルに備えてできる対策
ツーリング中のトラブル対策として、スターターソレノイドやスターターリレーが故障した際に、直接スターターモーターを作動させられるスイッチを装着しておくのも一つの手です。
このスイッチがあれば、出先でセルが回らなくなってもエンジンを始動できる可能性があります。
ただし、「バッテリー自体の故障」・「スタータードライブの不具合」などには対応できない点には注意が必要です。
スタータースイッチはこちら
本来スターターリレーのトラブル時に緊急用として直接スターターを起動させるスイッチですが、そのクールすぎるギミックでカスタム用として話題沸騰中!
本来スターターリレーのトラブル時に緊急用として直接スターターを起動させるスイッチ。SPYKE製 SUPERTORQUE スターター専用になります。
ソレノイドと交換して装着します。手動のレバーを引くことによりスターターが始動する仕組みになっております。CNCクロムビレットアルミニウム製で、精度の高い部品で組み立てられています。
ハーレーのスターター不調は「小さな症状」を見逃さないことが重要
ツーリング先でセルが回らなくなるのは、ライダーにとって致命的です。
スターターソレノイドの故障は、前兆として小さな症状が出ることも多いため、違和感を感じたら早めの点検・修理をおすすめします。
日頃から愛車の状態をチェックし、安全で快適なハーレーライフを楽しみましょう。




