ハーレーダビッドソンに乗る多くのライダーが抱える悩みの一つが「クラッチの重さ」です。
ローライダーSTのようなミルウォーキーエイトモデルは、車体性能の高さゆえクラッチが重くなりがちで、街乗り・渋滞・長距離ツーリングで左手が疲れてしまうこともあります。
「握力が持たない」「信号待ちがつらい」「クラッチを切るのがしんどい」そんなハーレー乗りの声に応えて開発されたのが...
アレンネス(Arlen Ness)TAKS PERFORMANCE PARTSの T.P.P. VPクラッチ
世界的に評価されている可変圧力クラッチ(Variable Pressure Clutch)は、ハーレーのクラッチ操作を徹底的に改善する実力派カスタムパーツで、当店でも通年で高い人気を誇ります。
ドラッグレースの実戦データから生まれたT.P.P.の技術は、「クラッチ操作の軽減」だけでなく「クラッチ滑りの抑制」「加速時の伝達効率向上」「シフトフィーリングの改善」など、ハーレーの走り全体をアップグレードする効果が特徴。
純正比で約40%軽くなる操作感は一度体感すると手放せない快適さで、操作性に置いてはこれ以上ない “間違いないカスタム” と言えるでしょう。
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作業準備:ハーレーカスタムの基本は確実な下準備から

T.P.P. VPクラッチの取り付け作業に入る前に、まずはハーレー(今回は2023年ローライダーST)をジャッキアップし、車体を垂直に保持します。
ハーレーのプライマリー周りのカスタムや分解作業では、この“車体をまっすぐにする”工程が非常に重要です。垂直にすることで、ダービーカバーを取り外した際に余計なオイル漏れを防ぎ、作業性と安全性の両方が向上します。
カスタム作業の質を左右する部分なので、プロショップでも必ず徹底して行う基本工程です。
ダービーカバーの取り外し:ハーレーのプライマリー分解の入口

ダービーカバーは5本のボルトで固定されており、均等に力をかけて緩めていきます。
ハーレーのプライマリー周りは意外とデリケートで、角張った工具の使い方を誤ると傷がつきやすいポイント。純正パーツはもちろん、後々カスタムパーツへ交換する場合でも、各所を丁寧に扱うことで長い間な美しさを保てます。
ダービーカバーが外れるとクラッチやリテーナープレートなど、T.P.P. VPクラッチ取り付けの核心部分が見えるため、ここから作業がスタートします。
テーナープレートの取り外し:VPクラッチ導入のメイン工程①

➀ボルト3本のうち1本をまず取り外す
ここではプレッシャープレートの動きを見ながら慎重に作業します。

➁クラッチレバーを握ってプレッシャープレートを回転
残り2本のボルトが外れる位置まで動かします。素手で回そうとすると非常に固いため、クラッチアジャストスクリューのロックナットを使って回すのがハーレーメカニックの定番テクニックです。

➂残り2本のボルトを外す
これでリテーナープレートを固定している3本のボルトがすべて外れます。

④マイナスドライバーなどで慎重にこじる
この工程ではプライマリーケースやプレッシャープレートを傷つけないよう最大限の注意が必要。カスタム作業の仕上がりに直結する大事な工程です。
VPクラッチ本体の取り付け:クラッチの重さが別物になる工程②
いよいよ、T.P.P. VPクラッチの本体をハーレーにセットするメイン工程です。

➀奥にある純正スプリングを取り外し、ベースプレートをセット
付属のベースプレートは中心にしっかり収まるよう設計されていますが、ゆるい場合は爪を軽く内側へ調整。ハーレー個体差にも対応できる設計です。

➁付属スプリングへ交換し、スプリングプレート・ワッシャー・ボルトを2カ所に仮組
ここではプレートが少し動くほどの“軽い締め付け”がポイント。VPクラッチ特有の構造に合わせ、後の本締めで確実に性能が出るよう調整します。

➂クラッチレバーを握り、残り1カ所の取り付け位置へ回転
スプリングを飛ばさないよう注意しながらセット。ここは慣れていないと少し難易度が高い部分です。

④3カ所のスプリングプレートをセットしたら、VPクラッチ本体を装着転
プレッシャープレートの凹みに重りレバーを正確に合わせ、左下から差し込むとスムーズに収まります。VPクラッチ本体とスプリングプレートを付属のボルトにネジロックを塗布して、ワッシャーを使用して固定します。

⑤ボルト6本を装着し、すべてを規定トルクで締め付け
クリアランスがほぼ無いため、均等に締めるのが重要です。

⑥最後に、最初に緩めていたスプリングプレートの固定ボルト3本を本締め
規定トルクで締めることで、T.P.P. VPクラッチが100%の性能を発揮します。
取付完了:ハーレーの乗り味が劇的に変化

すべてのボルトの締め付けを確認し、クラッチレバーの違和感がないか最終チェックを行います。問題がなければダービーカバーを取り付け、作業は完了。
T.P.P. VPクラッチを装着したローライダーSTは、純正とは別物のような扱いやすさに。
最初でもお話したように、純正比で約40%軽くなる操作感は唯一無二のカスタム。
クラッチの軽さ、シフトの入り、渋滞での快適さ、ロングツーリングでの疲労軽減など、ハーレーに乗るうえで感じていたストレスが一気に解消され、ライディングの質が大幅に向上します。
ハーレーのクラッチを軽くしたいなら「T.P.P. VPクラッチ」が最も効果的
重いクラッチに悩んでいるハーレーオーナー、効果の分かるカスタムパーツを探している方にはT.P.P. VPクラッチは間違いないカスタムパーツです。
当店のT.P.P. VPクラッチ商品ページもぜひチェックしてください。それと併せて適合車両やカスタムの相談もお気軽にどうぞ!
- TPP001
-
36,300
45以上は取り寄せ
- 適合
- 1998~06年ビッグツインモデル1450ccに適合 (※98年モデルはダービカバースペーサーが必要)
- TPP002
-
36,300
34以上は取り寄せ
- 適合
- 1998~17年ビッグツインモデル1340~1690ccに適合 (※98年モデルはダービカバースペーサーが必要)
- TPP012
-
40,150
0取り寄せ
- 適合
- 2002~07年V-RODモデルに適合 (※02年モデルはハブナットの加工が必要)
- TPP013
-
36,300
45以上は取り寄せ
- 適合
- 2013年以降スリッパークラッチのツーリングモデル、およびSシリーズに適合
- TPP013-S
-
37,400
45以上は取り寄せ
- 適合
- 2018年以降ソフテイルモデルに適合
- TPP014
-
40,150
0取り寄せ
- 適合
- 2008~17年V-RODモデルに適合
- TPP017-E
-
45,980
34以上は取り寄せ
- 適合
- 1990~97年ビッグツイン1340ccに適合
- TPP017-883
-
45,980
34以上は取り寄せ
- 適合
- 1991~22年スポーツスターモデル883ccに適合 (※91~93年モデルは94年以降のプライマリーカバーが必要)
- TPP017-1200
-
45,980
23以上は取り寄せ
- 適合
- 1991~22年スポーツスターモデル1200ccに適合 (※91~93年モデルは94年以降のプライマリーカバーが必要)
●ハーレーのライトクラッチ系のご購入はこちらから>>ハーレーパーツ |トランスミッション&クラッチ
