テクノロジー化が進んだ高年式のハーレーのカスタムや定期的なメンテナンスにおいて、意外とやってそうで、見落とされがちなのがスパークプラグ。
小さいながらもエンジンで動く機械すべての性能を引き出すための基礎ともいえる“超重要パーツ”であり、ハーレーらしい鼓動感・トルク感を維持するためにも、こまめなチェックと、早めの交換が欠かせません。
スパークプラグは、ハーレーに限らずすべてのバイクで必要不可欠なパーツですが、エンジントラブル時には真っ先に確認されるほど重要な役割を担っています。予備を1セット持っておくと、ツーリング先でのトラブルにも安心ですよ。
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エンジン内部では空気とガソリンが圧縮され、スパークプラグはそこへ強力な火花を飛ばし爆発を発生させます。この爆発力こそがハーレーを前へと押し出すパワーの源。プラグが弱ってくると、
「始動性の低下」、「アイドリング不安定」、「加速のもたつき」など、走りへのパワーダウンを実感する事になり、走り全体に悪影響が出ます。
ハーレー特有のVツインは、鼓動感とトルクのリズムが魅力。
しかし点火タイミングがズレたりスパークが弱いと、その“ハーレーらしさ”が損なわれ、不協和音のようなリズムとして、違和感を覚える事につながります。
スパークプラグのコンディションは燃焼効率に直結。火花が弱いと燃料が完全燃焼しづらく、燃費の悪化につながります。
プラグはエンジンの調子を見るためのバロメーター的な役割を果たす、状態がわかりやすいパーツ。
●黒くすすけている → 濃い燃調・オイル上がりの可能性
●白く焼け過ぎ → 薄い燃調・過熱気味
特にハーレーはカスタム内容や年式によって燃調がシビア。プラグのチェックはエンジン寿命にも直結します。
スパークプラグは高電圧・高温にさらされるパーツのため、定期交換は必須。
ハーレーのサービスマニュアルでは、
■初回:1年 or 8,000km ■以降:2年 or 16,000km
が、交換目安とされています。ただし、走行環境や燃調次第ではもっと早く交換が必要になるケースも多く、特にカスタム車は要チェックです。
プラグレンチで取り外すと、プラグの焼け色でエンジン状態を読み取ることができます。
プラグホールはデリケートなため、交換作業は丁寧に行う必要があります。
プラグ性能を最大限引き出すために
プラグを長く良い状態に保つためには、ギャップの状態に加えて電極が潰れていないか、角が丸くなっていないかなどのチェックも重要です。
さらに、電極の向きを最適化する「プラグインデクシング」を行うことで、始動性や燃費、レスポンスが向上する場合もあります。
プラグは単純なパーツに見えますが、その状態を知ることでエンジン内部のコンディションを読み取ることができ、トラブル防止にもつながります。
プラグ管理はハーレーの「快調」を作るカギ
ハーレーの調子を常にベストな状態に保ちたいなら、スパークプラグの点検と早めの交換は欠かせません。エンジン本来の力を引き出し、鼓動感や走りの質を守るためにも、日頃からプラグのコンディションに目を向けておくことをおすすめします。
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