まだ知らないインカムで作る特別なツーリング体験

インカムなんて必要ない?今使わないでいつ使うというのだ。

インカムなんて必要ない?今使わないでいつ使うというのだ。

誰もが想像し得なかった感染病は瞬く間に、人類を閉鎖的な環境に追いやり触れることも言葉を交わすことも無慈悲に拒絶した。 それは無論バイカーだって同じだろう。

これまであった自由が過去のものとなってそれが当たり前に享受していた幸福だったのだと思い知ったとき、もっともっとバイカーであることを楽しめばよかったと感じざるを得なかったのだ。 人類が少しずつこの悪しき病魔を受け入れ始めた今、そう今だからこそ、バイカーも一つ一つのツーリングをもっと楽しいものにしたいと変わろうとしている。

その変化の一つがインカムだ。

いつの間にか日常の一部になったツーリングに音楽を届け、通話を可能にし、そして何より離れた仲間の言葉をバイカーの耳に届ける。 バイカー仲間というものはいつも近くにいるようで、ふとした瞬間には遠く交じらない距離にもなってしまうものだ。

それがインカムを通して言葉が交じることで、「ずっとこの時間が続けばいいのに…」と願ってしまうようなかけがえのない時間が生まれるのだ。 走って帰ってくるだけのツーリングにインカムなんて必要ないだろ?という意見があるのも無論知っている。

それでも。

インカムで味わう仲間との甘美な時間を少しでも知ってみたいと思ってしまったら、もうここで終わりたくはないだろう?

これから冒険に行く、紡ぎ続ける音がバイカーを大人から少年にする。

これから冒険に行く、紡ぎ続ける音がバイカーを大人から少年にする。

ツーリングに出掛ける日は目覚まし時計なんかなくても体が勝手に朝を教えてくれる。 街がまだ静寂に眠る頃、響くエンジン音が明けきらない朝の空気を揺らすのだ。

バイカーならわかるだろう、ハーレーで駆け出す前のこの時間がたまらなく愛おしいのだ。

そんな貴重な時間だからこそ、インカムの紡ぐ音はこれから冒険に旅立つという誇りにも似た感情を喚起させる。 一瞬でスマートフォンにもナビにも繋がるインカムは、決してその時間を邪魔しない。

普段どんなにスーツを着て、作業着を着て、社会人に擬態し、笑顔を貼り付けていても、インカムから流れてくるナビや音楽の鼓動の前ではどんなバイカーもこの込み上げる高揚感からはもう逃げられないのだ。

仲間とともに五感で感じたしびれるほどのツーリングは一生忘れない。

仲間とともに五感で感じたしびれるほどのツーリングは一生忘れない。

ツーリング中に仲間や家族、恋人の声が聞こえる。それも好きな音楽がBGMとして鳴っている中で。
そんなのインカムを付けていればしごく当たり前のことだ。

それがどうだ? 見舞われるトラブルも些細な気分の変化も、まるですぐ隣にいるかのように意思疎通ができる。誰かと時間を共有しながらも求める自由がひたすらに存在するのだ。

ツーリング中に繋ぎ合う言葉は普段飾り立てている"大人"の言葉ではない。
途方に暮れるほど長い距離の中でどのくらい時が経ったのかもわからなくなるほど、馬鹿な話で盛り上がって笑い合い、涙を流す。 大人になってこれほど素直な言葉を交わし合うことを許される人間がどれほどいるというのか。

仲間の声が鼓膜を震わせ五感で感じたハーレーの旅は、海馬の奥の奥へと記憶され何十年と経っても色褪せない記憶となるだろう。 そして生涯を終えるその瞬間であっても、きっと、このインカム越しに感じたバイカーとしての至福を思い出すのだろう。

たった一人だからこそ走ることへの没頭を許すのが音楽。

たった一人だからこそ走ることへの没頭を許すのが音楽。

ハーレー乗りというのは厄介なもので、こんなにも重く緩慢な乗り物を愛おしく思ってしまう。

誰になんと言われようとやめる気は毛頭ないのだから、世界で自分だけはその相棒との時間を存分に満喫するべきだろう。 この上ない時間を分け合った仲間と別れて、一人になったとき今度は自分自身と向き合う旅が始まる。

そんなときにインカムから絶えず流れ続ける音楽は、バッテリー切れなんか無縁だとでも言うかのようにバイカーと旅路を繋ぎ続ける。 それは夕闇に近づく空に哀愁を返すJAZZかもしれないし、まだまだ走り足りないと背中を押すアップテンポな洋楽かもしれない。

「今この景色の中でUKロックを聞いてる自分が一番好き」と思ってしまうほどには、その一瞬にほだされてしまうだろう。

たかがインカム。

それでも何度も通った道でさえも音楽によって表情が変わり、それがまとう空気の心地よさに溺れていくのだ。

雨?そんなのバイカーにとっては些細なハプニングだろう?

雨?そんなのバイカーにとっては些細なハプニングだろう?

天気予報は晴れ。それでも木々の繁る山道や夏の入道雲はサプライズとでもいうかのように雨粒を滴らせる。

雨が降らないことに越したことはないが、降りだしてしまった空をうらめしく思うくらいなら、インカムから聞こえる通話の声や音楽に委ねてしまったほうがいい。

当然のように防水加工されたインカムは、バケツをひっくり返すような怒涛の雨の中でさえも顔色一つ変えずにバイカーに音を伝え続ける。

神がかった偶然なんていらない、最後まで自分の力でツーリングを最高のものにするために雨が降ろうとできることはなんでもやるのだ。

旅の終わりに帰りのコール。バイカーが最後に想うこと

旅の終わりに帰りのコール。バイカーが最後に想うこと

朝霧とともに始まった長く果てしなく思えるような旅も、宵の訪れによってあっという間に終わりを告げる。 夕闇に溶けて流れていくのは、インカムから紡ぐ最後の通話。

ワンタッチな上にハンズフリーで簡単に繋がってしまうけれど、その先にいるのは帰りを待つ家族かそれとも今日一日笑い合った仲間なのか。

旅が終わる、その頃にはきっとこう思うだろう。

また一緒に出掛けて、また一緒に笑って、また一緒に走りたい。
次もその次も、何度でも。

これほどまでに心奪われるものに出会える人はほんの一握りだ。だからこそ、この生きがいにも似た時間が永遠に続くわけではないことを忘れてはいけない。

どんなに願ってもすべての時間は瞬く間に過去のものとなり、思い出せなくなってゆく。
だからこそハーレーを通じてでしか交えなかった仲間たちとインカムを通してたくさんの言葉を紡いでほしい。

繋いだ言葉の分だけ記憶は鮮烈に、絆は強固なものになるのだから。


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