ハーレーでツーリングを思い切り楽しむためには、エンジンやオイルだけでなく、意外と見落とされがちな“駆動系パーツ”のコンディションを把握しておくことが欠かせません。
特にチェーンやベルトは、見た目だけでは劣化や張り具合が分かりにくいにもかかわらず、トラブルが起きると走行不能につながる非常に重要なパーツです。
出先でチェーンが切れる、ベルトが欠けるといったトラブルは、ハーレー乗りにとって避けたい最悪の状況。
だからこそ、交換時期の目安や劣化サインを理解しておくことが大切です。
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チェーンの交換時期などについて

まずチェーンの交換時期についてですが、シールチェーンかノンシールチェーンかによって寿命は少し変わります。特にノンシールチェーンは劣化が早いため、走行距離が1万キロに近づいたあたりから点検を始めることをおすすめします。
一般的には1万5,000〜2万キロ程度で交換するケースが多く、チェーンのピンが一直線に並ばず波打つような状態になったら、明らかに交換のタイミングです。
この状態では駆動がスムーズに行われないだけでなく、パワーロスやスプロケットの過度な摩耗にもつながります。
また、車両に跨った状態でのチェーンのたわみ量が20〜25mmを大きく超えている場合も、伸びすぎのサインとして交換を検討すべきです。
チェーンはサビにも注意

チェーンはサビにも非常に弱いパーツで、サビが出始めると抵抗が増えて動きが急激に悪くなります。
とくに注意すべきなのは、バッテリー液がチェーンに付着してしまった場合です。バッテリー液は強い腐食作用を持ち、金属を急激にもろくしてしまうため、外見から判断できないダメージが蓄積している可能性があります。この状態で走り続けるのは非常に危険なため、早めの交換が推奨されます。
また、チェーン交換のタイミングでスプロケットも一緒に交換しておくと、新しいチェーンの寿命を無駄に縮めることなく、メンテナンス効率も高まります。
ベルトの交換時期などについて

一方で、ハーレーの象徴的な駆動方式であるベルトドライブは、チェーンのように伸びることがほとんどないため、メンテナンスフリーとして高い評価を受けています。
アメリカの広大な道を長距離走る文化に合わせて採用されているとも言われ、静粛性の高さや変速ショックの吸収性など、多くのメリットがあるため現行ハーレーの多くに採用されています。
ただし、メンテナンスフリーとはいえ完全にノータッチで良いわけではなく、ベルトのテンション(張り具合)だけは定期的に確認する必要があります。
専用のテンションゲージを使って点検するのが基本で、調整に不安がある方はショップに依頼するのが安心です。
基本は日ごろのメンテナンス
チェーンでもベルトでも、もっとも重要なのは日常的なチェックを欠かさないことです。
異物を噛み込んで破損するといった稀なケースはあるものの、ほとんどのトラブルは日々のメンテナンスで未然に防ぐことができます。
オイル交換をご自身で行っている方であれば、チェーンの状態チェックやテンション調整は次のステップとして十分チャレンジできるレベルです。
愛車のコンディションに気を配り、丁寧に手をかけてあげることで、ハーレーは走りで確実に応えてくれます。
ツーリングをもっと快適に、もっと安全に楽しむためにも、ぜひ定期的にチェーンやベルトの状態を確認してみてください。
必要であれば、交換用パーツの選び方や適合の相談もお任せください。あなたのハーレーライフをサポートします。
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