冬に長期間ハーレーに乗れない時の備え

冬に長期間ハーレーに乗れない時の備え

寒いので乗らなくなるというのもありますが、積雪の多い地域では危険ということで、この時期は長期間ハーレーに乗れない日が続くことが多いです。そんなとき皆さんはどんなことに気をつけているでしょうか。

雪道は天敵

雪は天敵

雪道は危険。なぜなら滑るから。
と、簡潔に済ませてしまうとこれだけで終わってしまうくらい、バイクにとって雪道の走行は非常に危険で難しく、転倒することを前提として話すことになります。
自動車のようにスタッドレスタイヤもありません。ハーレーでも装着可能なチェーンというのも探せば見つかるとは思いますが、その効果も絶対ではなく、ブレーキはもちろん、スロットルの操作にも緊張感が加わり、痛快に走らせることはまず不可能と思って下さい。
積雪時や、路面が凍結して滑りやすい道は、そもそもバイクに向かないので、走らないという選択が最良と考えたほうが良いでしょう。

乗らない期間のハーレー

乗らない期間のハーレー

乗れないとなると、ハーレーはエンジンを始動させることなく、寒さに弱い動物の様に冬眠させることになるでしょう。しかし、冬眠するのにも準備が必要です。

冬眠する動物たちに必要なのは食料の蓄え。ハーレーの場合は重要になるのはバッテリー。定期的に走らせることで充電されていたバッテリーも、走っていないときは消費だけとなり、いざ暖かくなってから再び走らせようと思っていたのにエンジンが掛からない。バッテリーがスカスカになっていたというのは本当によくある話。
ハーレーの冬眠のさせかたは色々あるとは思いますが、以下のように保管してみてはいかがでしょうか。

バッテリーを外して充電

家庭用の電源を使って充電をさせておくという方法が、一番分かりやすくて間違いないでしょう。車体からバッテリーを取り外して、充電器を使いましょう。取り外すだけでも放電量は抑えられます。

バイク用バッテリーの充電器には、トリクル充電式とフロート充電式の2つが一般的です。どちらを使っても充電は可能ですが、長期間保管することを見越して、充電器を繋ぎっぱなしにするのであれば、トリクル式の方が適しています。

電源付きのガレージを持っている場合、バッテリーを充電する際には、予めクイックチャージカプラーキット(※取り扱い終了)を取り付けておくと、車体にバッテリーを載せたまま充電が可能になります。シートやカバーの取り外しの必要がなくなるので、平時でも容易に充電が可能になるのでおすすめです。

ガソリンはどうしておくべきか

ガソリンはどうしておくべきか

ガソリンも使ってないと腐る(劣化する)というのはご存知かと思いますが、冬を越す程度で腐るということありません。1年以上乗らないのであれば抜いておく必要はありますが、冬を超すだけであれば、ガソリンは逆に満タンにしておいたほうがいいと言われています。

なぜガソリンを満タンにしたほうが良いのか。それはガソリンタンク内部を守るためです。寒い時期にはタンクの内部に水滴が発生し、それが原因でサビてしまうことがあるのです。そのため、タンク内のガソリンは、ラストツーリング時に満タンにしておくことが重要です。

タンクはそうでもキャブレターはそうは行きません。燃料コックをOFFにしてキャブレターへのガソリンの供給をストップさせ、キャブレター内に溜まっているガソリンは抜いておきましょう(インジェクション車では抜く必要はありません)。

サイドスタンドは使わない

サイドスタンドは使わない

長期保管する場合には、サイドスタンドは使わないことが推奨されています。なぜなら、タイヤが接地したままなので、タイヤとサスペンションに負荷がかかり続けることになるからです。
そのため、センタースタンドがあるのであればセンタースタンドを。無いのであれば、センタージャッキのような車体を安定して浮かせることのできるガレージ用品を準備してやるのが良いでしょう。

その他保管に関する備え

ハーレーを屋外に停めている人も多いでしょうが、可能であれば屋内に持ち込んでおいたほうがいいでしょう。雨風から守るためにはバイクカバーは必要不可欠ですし、セキュリティに関する備えも必要です。結露などで車体が濡れることもあるので、カバーをめくって換気することも有効です。
保管ではなく放置になっていませんか?たまにはカバーを外して様子を見てやったりして、次に乗れる機会が訪れるまで労うということも大切なことだと思います。


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