【挑戦してみよう】スピードシフターキットの取り付け講座

街乗りなどの短距離の走行ではさほど気にならないことも、長距離のツーリングに出掛けたりするといろいろと気になることってありませんか?

例えば、長い道のりの中で何度もクラッチ操作をしなければならないとなると結構手が疲れてきたりしますよね。
快適にツーリングを楽しむなら少しでも疲れやストレスが溜まる要素は取り除いておきたいものです。

そんなときに役立つものとして変速機をスムーズに操作してくれるスピードシフターキットがありますが、取り付け方がわかりづらいといった声もよく聞きますので、この機会にご紹介していきたいと思います。


商品販売ページはこちら>>ELECTRIC EASY SHIFT スピードシフターキット【PINGEL(ピンゲル)】


【作業前準備】 ★安全に作業するためにも準備は確実に行いましょう!

①車体をジャッキアップして車両を固定する
②バッテリーのマイナス端子もしくはメインヒューズを外す
③サービスカバーを装着する(フューエルタンク、フロントフェンダーへの傷防止)



スピードシフターキットの取り付け

1. 本体の取り付け

①シフターアームへの穴あけ加工が必要になりますのでシフトリンケージの前側をシフターアームから取り外します。

  • シフターアームへの穴あけ加工準備
  • シフターアームへの穴あけ加工の過程
  • シフトリンケージの前側をシフターアームから取り外す
  • シフトリンケージの前側を取り外したところ

②シフトリンケージ前側のロッドエンドを取り外して商品に付属されているロッドエンドに交換します。

  • 付属されているロッドエンドに交換

②穴あけ加工をしたシフターアームにシフトリンケージ、シフターアームブラケットを取り付けます。

  • シフトリンケージ、シフターアームブラケットを取り付け

④エレクトリックシフトシリンダーサポートブラケットをプライマリーケースに取り付けて、そこにエレクトリックシフトシリンダー本体を取り付けます。

この時エレクトリックシフトシリンダーをサポートブラケットに完全に固定せず動かせるようにしておきます。

 
  • エレクトリックシフトシリンダーサポートブラケット
  • エレクトリックシフトシリンダー本体を取り付け
  • 完全に固定せず動かせるようにしておく

⑤エレクトリックシフトシリンダーの先端をシフターアームブラケットに固定します。

そして、エレクトリックシフトシリンダーを前後に動かしてエレクトリックシフトシリンダーのシフトロッドにあるマークが丁度シリンダーの縁に合うように調整してエレクトリックシフトシリンダーを固定します。

 
  • エレクトリックシフトシリンダーの先端
  • シフターアームブラケットに固定

⑥固定したらシフトペグを動かしてエレクトリックシフトシリンダーがスムーズに動作するかを確認します。

スムーズに動作しない場合はシフターアームブラケットとエレクトリックシフトシリンダーのシフトロッドの間にワッシャーを入れてスムーズに動作するように調整します。

調整が出来ていないと破損や故障の原因となりますのでシフトペグを動かした時に違和感なくスムーズに動作するように確実に調整してください。

エレクトリックシフトシリンダーがスムーズに動作するかを確認

2. スイッチ、コントロールモジュールの取り付け

①シフト操作をする付属のスイッチを左のハンドグリップに取り付けます。配線をタンク内側のフレームに沿わせてシート下まで持っていき付属の説明書にある配線図を確認しながらコントロールモジュールに繋げます。

  • シフト操作をする付属のスイッチを左のハンドグリップに取り付け

②点火信号を拾うためイグニッションコイルのコネクターを外して配線色を確認後、エンジンキルモジュールからの配線を繋げます。

配線の色を間違えるとモジュールが壊れますので可能であれば車両の配線図を確認してから行ってください。

このユニットはシフト時に点火を中断しボタンに触れるだけでクラッチレスのアクセルを戻さずフルスロットルシフトを行うことができるようにする部品で重要です。エンジンの停止時間は90~160ミリ秒の間で調整可能になっています。

  • エンジンキルモジュールからの配線を繋げます

③エレクトリックシフトシリンダーからの配線をコントロールモジュールに取り付けコントロールモジュールをなるべく高温にならないところに設置します。

3. 動作確認、調整

①エレクトリックシフトを起動させるためニュートラルになっていることを確認の後クラッチレバーを握ってエンジンを始動、クラッチレバーを握った状態でシフトチェンジ用のボタン(2つあるうちのどちらか)を5秒以上押し続けます。

これでエレクトリックシフトに電源が入りますのでクラッチレバーを握りスイッチを押してギアが入ることを確認してください。

②問題なくギアが入ることが確認できたら試乗して走行中にシフトアップがスムーズにできるか、シフトダウンがスムーズにできるかを確認します。

シフトアップするときはエンジン回転数2,000~6,500の間でシフトダウンするときはエンジン回転数を1,400~2,000の間で一定に保ちながらクラッチレバーを握らずにボタンを押して確認します。

③シフトチェンジが上手くいかない場合はエレクトリックシフトシリンダーの位置を調整して頂くかエンジン停止時間を調整してください。

④クラッチレバーを握れば通常のシフト操作も可能でもしもの時の安全性も高く、長距離ツーリングで重たいクラッチレバーを握る回数が格段に減りますのでクラッチ操作がめんどくさいと感じる方におすすめです。



今回ご紹介の商品はこちらから

ELECTRIC EASY SHIFT スピードシフターキット
ELECTRIC EASY SHIFT スピードシフターキット

イグニッションシステムを電子的に停止させ、フットシフター、クラッチを使用する必要はなく、ボタンを押すだけで変速機をスムーズにシフトアップ、ダウンさせることが可能。

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