取り付け塾 クラッチケーブル交換編

ハンドルを交換した時などに、クラッチケーブルが届かなくなる場合があります。また、ワイヤーが切れてしまうことも時にはあるでしょう。 そのような時は、適切な長さのクラッチケーブルへ交換が必要です。

クラッチケーブル交換

ここではクラッチケーブルの交換方法をご紹介いたします。
※今回使用する車両は2006年スポーツモデルです。

クラッチケーブル 1986年以降モデル用
ハンドル交換時に適切な長さのワイヤーを選んでください。ワイヤー部分にメンテルーブを吹き付けておくと、ワイヤーの断線が予防できます。

1.クラッチケーブルの取り外し

【STEP1】
まずはジャッキなどを使用して車両を垂直にします。車両を垂直にしておくことで、ダービーカバーをはずしたときにオイルがこぼれるのを防ぐことができます。 クラッチアジャスター部分緩め、いっぱいまで縮めます。

【STEP2】
クラッチレバーのピンを外し、ブラケットからレバーとケーブルをはずします。このとき、スナップリングを曲げたり、無くしなりしないように注意してください。

【STEP3】
フットペグブラケットのボルトを1本はずし、1本は緩めてブラケットをずらしてから、ダービーカバーを外します。 クラッチ調整スクリューを時計回りにまわすとナットがはずれるので、クラッチキットを取り出し、引っかかっているケーブルをはずします。
このときに、ケーブルが引っかかっているパーツをプライマリーケースの中に落とさないように注意してください。

2.クラッチケーブルの取り付けと調整

【STEP4】
さきほどはずした時とは逆の手順でクラッチケーブルを組み付けていきます。
クラッチケーブルは中が空洞になっているため、トルクをかけ過ぎると折れてしまいます。 クラッチケーブルをプライマリーケースに取り付けるときに締めすぎないように注意が必要です。

【STEP5】
クラッチ調整を行うため、ダービーカバーを付ける前にレバー側を先に組み付けます。ここではアジャスター部分は縮めたままにします。

【STEP6】
クラッチ調整を行います。クラッチ調整スクリューをドライバーで抵抗を感じるところまで締めて、1/4から1/2回転の間でロックプレートがはまる位置まで戻します。 アジャスター部分を回し、遊びを調節して完了です。
最後にダービーカバー、フットペグブラケットを組み付けて完成です。

その他、車種別のクラッチケーブルはこちらからご確認ください。

クラッチケーブルをきれいに取り回したいときは、クラッチケーブルクランプで固定することができます。

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