取り付け塾 KURYAKYN BY KELLERMANN BULLET ATTO編

KURYAKYN BY KELLERMANN BULLET ATTOの取り付け

ドイツのメーカーKELLERMANNの技術を採用してKURYAKYNが製造した、世界最小サイズのウインカー ブレットアトー(BULLET ATTO)。その取り付け方法です。
元々装着されているウインカーからの交換作業になります。配線を間違えないように注意して作業しましょう。ナセルの加工と配線用の工具が必要になります。

配線処理と穴あけ加工

今回依頼頂いたのは2012年FLSTFのカスタム車。通常モデルにはナセルは装備されていませんが、フレイムトレイン・ヘッドライトナセルを装着し、ウインカーもターンシグナルライトへ変更している車両です。
ウインカーの交換にはヘッドライトを外す必要があるので、今回の作業前に予め外してあります。

まずは交換対象のウインカーの取り外しです。上下のボルト2点で装着されているので取り外します。このボルトはナセルの固定にも使われていますので、ナセルも同時に車体から取り外しておきましょう。
ウインカーとバイク本体とはボルト以外にも配線がつながっていますので、本体側の配線をある程度の長さを確保してカットします。

配線処理と穴あけ加工配線処理と穴あけ加工

取り付けるための穴を開ける

取り付けるための穴を開ける

BULLET ATTOを取り付ける為の穴を開ける必要があります。取り外したナセルに穴あけ加工をしていきます。
穴あけに際して、ナセルには紙テープを貼り付けます。穴あけの位置を左右で合わせるために印を入れるためです。
フロントフォークの長さとナセルの長さを定規で確認し、元々装着していたウインカーの点灯部分から取り付け位置を決めて、紙テープの上に印を書き込みます。

穴を開ける

ウインカーのボルト部分をノギスを使って径を測り、ナセルに開ける穴のサイズを確認します。
印を入れた箇所にドリルで穴を開けていきますが、穴を開ける面は湾曲していてドリルが滑って別の箇所を削ってしまう可能性があります。ソレを防ぐために、印を入れた位置にポンチを打ち付けて凹ませておきます。また、太い径のドリルはズレやすいので、先に細い径のドリルで穴を開けておきます。
ドリルで穴を開けたら、ヤスリがけをします。棒ヤスリを使って穴の断面を滑らかにし、バリ取りをします。

認可マークをチェックしておく

認可マーク

BULLET ATTOをナセルに装着します。本体の裏側に「E13」と刻印されていることを確認します。これは車検対応品という証なのでついてない場合は購入店へ連絡して下さい。
ナセルに開けた穴にケーブルを通して、裏側からナットを締めて装着します。ナセル装着時に正面を向くように角度を調節して下さい。

左右のナセルにBULLET ATTOを取り付けたら、フロントフォークへナセルを装着します。
最初に付いていたボルトは先に付いていたウインカー用の物なので使えませんので、ナセル用のボルトを使用してください。作業中にナセルがズレない程度にボルトを締めておいて下さい。

配線処理をする

車体側から伸びている配線を調整します。車体の側面に移動します。
配線を保護する配線チューブがあるので、作業後に被せられるように長さを調整しておきます。タイラップで複数のケーブルと一緒に固定されていたので、この時一時的にタイラップを切断しています。

互いの銅線を結線する

熱で収縮させる

ナセルの内側に配線を戻して、車体側とウインカー側のケーブルを結線します。
車体側の配線には保護ビニールが被っているのでこれを取り除き、車体側とウインカー側のコードが2本ずつある状態にします。ウインカー側のコードはこのままでは長すぎるのでちょうどいい長さにカットします。結線するため、お互いのコードを2cm程度被覆を剥がします。
BULLET ATTOのパッケージに付属していた伸縮チューブと圧着スリーブを一つずつコードに通してから銅線を結線します。銅線を予めフック状にしておき、絡ませるようにすると簡単につなぎ合わせられます。このままではショートしてしまうので、圧着スリーブを銅線をつなぎ合わせた箇所へずらして、圧着ペンチを使ってしっかりと潰します。さらにその箇所に伸縮チューブをずらして、ライター等で使って金属部分の露出を無くして漏電を防ぎます。
両側の配線処理が終わったら、先程伸ばしておいた配線チューブでまとめて、ヘッドライトを戻し、側面の配線をタイラップでまとめ直せば取り付け作業は完了です。

実際に点灯させて最終チェック

実際に点灯させて最終チェック

スイッチを入れて電気が通っているかの確認を必ずしましょう。小さいながらもとても強い光を放つので、車検対応というのも頷けます。交換したらかといって視認性を損なうということはまず無いでしょう。
まだ登場したばかりの小さすぎるウインカーに、車検の際には勘違いをされるかもしれませんので、予め検査官には対応品であることを伝えておいた方がいいかもしれません。
驚きの極小サイズに、周りから注目されることは間違いないでしょう。

いかがでしたでしょうか。
今回のカスタムには配線処理や穴あけ加工が必要だったので、難しそうに見えますが、工具さえ揃えば出来ない作業ではありません。


 KURYAKYN BY KELLERMANN BULLET ATTO※取り扱い終了

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